繁昌亭が10周年を迎え、先日、祝10周年記念「天満天神繁昌亭落語根太鏡」という根太番付表が発行されました。繁昌亭開業以来10年間(実質は9年間)に高座にかかった根太を集計し、相撲の番付表のように多い順に、上位は大きく、一番下の10段目ともなると、虫眼鏡でも読めないくらい。
驚いたのは、その数で、何と、2,005の根太が高座にかけられています。多くても500位かと考えていた自分の不明に恥じ入るばかり。
因みに、1位は時うどん(1,131回)、2位動物園(978回)、3位子ほめ(925回)、以下、手水廻し、犬の目、看板の一、狸さい、道具屋、いらち俥、つる、とお馴染の古典が続きます。創作落語の方は、53位に宿題、54位お忘れ物承り所、57位鯛の順。
たまたま、繁昌亭開業の18年9月から翌19年7月までの根太番付表を持っていたので、これを見ると(全根太数は612)、1位が動物園、2位時うどん、3位手水廻し、以下、子ほめ、犬の目、狸さい、つる、ちりとてちん、延陽伯、大安売、と続きます。
比べてみると、上位5つは、順位は違うが全く同じです。
10年も経つと、世の中様変わりしますが、落語の世界は全く変わっていません。